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(4.1.5) 令和4年新年祝賀合同互例会が開催されました

 日 時  令和4年1月5日(水)午後5時00分
 場 所  甲府記念日ホテル1階昇仙閣
 出席者  200名
 甲府商工会議所、山梨県経営者協会、山梨経済同友会の合同で開催されました。

コロナのため3団体役員による会合となりましたが、諸般の事情をお汲み取り賜りますようお願い申し上げます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

< 次 第 > (敬称略)

司会 小田切いくみ(UTYアナウンサー)

1 開会のことば 佐々木宏明 (山梨県経営者協会会長)(要旨)

 皆さま新年あけましておめでとうございます。これより甲府商工会議所、山梨経済同友会、山梨県経営者協会の3団体合同令和4年新年祝賀互例会を行います。新型コロナウイルス感染症につきましては変異株の出現により、未だ予断を許さない状況ですが、こうして皆様と新年のご挨拶ができますことに、感謝申し上げます。

今年の新年祝賀互例会は、感染症対策のため各種制限を設けての開催といたしました。にもかかわらず多くの皆様にご出席いただけたことは、新しい年に向けた皆様の期待と決意の表れであろうと思います。

 国内における各種経済指標の景気回復の兆しを見せております。今年こそ皆様の期待と決意が結実し、飛躍の年になりますことを祈念しまして開会の言葉といたします。

2 主催者代表あいさつ 進藤 中 (甲府商工会議所会頭) (要旨)

主催団体を代表しましてご挨拶申し上げます。
2年ぶりにこの互例会を開催できますことを大変嬉しく思っております。一昨年から続くコロナにより地方経済には厳しい環境が続いていますが、皆様には、事業継続と雇用の維持を通じて地域社会経済の維持発展にご尽力いただき、心より敬意を評する次第です。

 山梨県内の新型コロナウイルスの新規感染者数については、ワクチン接種効果と山梨グリーンゾーン構想の下に県民の感染防止努力が奏功し、感染者ゼロの日が続きました。その結果11月以降、中部横断道の全通と相まって、コロナ禍の影響を最も受けた観光、宿泊、飲食等の業界では業況が好転し、山梨県内経済全体としても回復に向けた動きが活発化しました。一方では、オミクロン変異株の感染者が急速に拡大しつつあり、我が国においても各地で感染者が増加傾向にあることから、今後の予断を許さない状況にあります。私たち経済団体としては、当面はコロナとの共存を前提にした経済活動、すなわち3回目のワクチン接種や治療薬の服用、ワクチン接種証明の活用など、感染防止と社会活動を両立させる新たなステージに向けた取り組みを行って参りたいと考えております。

 岸田内閣では新しい資本主義を掲げ、「成長と分配の好循環、コロナ後の新しい社会の改革の実現」に向けて動きだしています。また、日商の三村会頭は「国と企業が夫々の役割を果たし、企業としても皆で社会課題の解決と利益追求の両立を図ることを考える」ことと話されています。コロナ禍によって私たちのかつての日常は2年間にわたって失われてしまいましたが、我々は2年前のその水準に戻すのではなく、コロナ禍によって浮き彫りにされた様々な課題を克服して、より多くの付加価値を生む進化を遂げていくことが必要であります。即ち、国の施策に頼るだけではなく、自らがDXの活用や脱炭素化をはじめとするSDGSへの積極的な取り組みを通じて、経営を自己変革や事業の再構築を図れるように、新たなステージへの歩みを進めなければなりません。私たち経済団体は行政や大学などのご協力をいただきながら、引き続き中小小規模事業所の活力強化と地域経済の活性化に誠意取り組んでいく所存であります。

 今年の干支、みずのえ虎は、厳しい冬を超えて草木が芽吹き始め新しい成長の礎とも解されています。本年もより一層のご支援ご協力をお願い申し上げるとともに、新しい年が皆様にとって明るい年となりますよう、ご祈念申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。

3 祝いのことば (要旨)

 長崎 幸太郎 (山梨県知事)

 初めにこの場をお借りして申し上げますが、本日県内初のオミクロン株の陽性患者1名が確認されました。県は従来通り、「早期発見、早期治療、早期回復」の方針のもとに施策を前倒しで実行して参ります。ここ暫くの間少ない感染・ゼロが続いていたわけですが、改めて、県内の療養施設および検査体制の再起動を行うべく開始したところであります。感染力が強いのでそれに備えて宿泊療養施設(現在966)の増設の検討、不足時に備えて臨時医療施設の設置の検討もスタートしたところです。検査に関しましても明日から無料検査の構築も行います。併せて、高齢施設の従業員の皆様に対する定期的なPCR検査も再開することにいたしました。大切なことは、波の「高さをなるべく低く、幅をなるべく狭く」することが必要と考え、全力を投入して参りたいと考えています。「ワクチン接種」も多くの方に受けていただけるよう市町村にご尽力を賜っています。そして、力を合わせ、今年の信玄公まつりまでには波を乗り越えて、コロナ克服の祝典として県民の皆さまと共に喜び合えるようにしたく、取り組みを進めて参りたいと考えている次第です。

 私事今年は任期最終年度になりました。コロナにきりをつけて、やるべき本来の仕事、山梨県の持つ可能性をより前進させる仕事、目指すべき施策に全力を投入して参りたいと考えています。皆様とともに山梨県をより豊かで力強く、皆様が幸せを実感できるよう、力を合わせ実現できればと思います。今年一年、よろしくお願いします。

 樋口雄一    (甲府市長)

 事業者の皆様には新型コロナウイルスの感染拡大防止にご協力いただき感謝申し上げます。オミクロン変異株に対しても市民の皆様方に注意喚起をお願いさせていただきながら、総力をもって引き続き取り組んでまいりたいと思っています。

 昨年は、本市の開府500年および歴史的節目が信玄公生誕500年をもってフィナーレを迎え、皆様のおかげで無事に各事業を実施できました。多大なるご協賛ご協力に感謝申し上げます。また新たな交流拠点の「お城ランド」も中心市街地の賑わいに寄与しています。一方ではコロナ禍との戦いに明け暮れた一年でありました。本市におきましては、こうした厳しい状況から脱却し市民の皆様の日常生活を取り戻すとともに事業者の皆様の事業活動を本格的に再開させるため、緊急対応策の応援金や協力金の速やかな支給、ポイント還元事業の実施など、落ち込んだ消費の回復と新しい生活様式の推進に努めてきたところです。

 2022年がスタートいたしました。オミクロン株が急増しているところですが、市民生活や経済活動を守るため、感染症対策を徹底しながら、国の動向や県の取組みに連携・連動させていただきながら、ワクチン接種等々全力で取り組んでまいります。

 進藤会頭様も、「今年の干支は、厳しい冬を超えて芽吹き始め、新しい成長の礎を意味する」とおっしゃいました。これまでコロナに耐え、ウィズコロナからポストコロナを見据えて準備してきた様々な取組みが、これから芽を出し開花・結実するよう、本日ご参会の皆様方との連携を深めながら、地場産業の振興や地域資源、広域的な観光コンテンツを活かした観光客誘客の促進策、さらには公共空間や遊休不動産を活用した公民連携による中心市街地の活性化策などに全力で取り組んで参りたいと考えています。今後ともなお一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 島田眞路    (山梨大学学長)

あけましておめでとうございます。大学の地域連携として皆様に3つお伝えします。
 一つ目は、本学と山梨県立大学とは令和元年に一般社団法人 大学アライアンスやまなしを設立し、連携実績を積んできましたが、本年度、大学等連携推進法人の全国初の認定を受けて、4月より教養教育分野を中心に“連携開設科目”を開始するなど、これまで全国にない大学間連携事業を展開しています。ワクチン接種もその一つと言えますが、12月28日、10万回を達成しました。

 二つ目は、燃料電池です。大学のクリーンエネルギー研究センターでは、燃料電池の高性能化と実用化を目指して世界的な研究を行っておりますが、この水素燃料電池事業の活用化を推進のため、県内数社が集まり高野孫左ヱ門氏を代表理事に11月30日一般社団法人「FCyFINE PLUS」(エフシーファイン・プラス)が設立されました。県や山梨大学などがアドバイザーとして参加します。地域の発展に向けて連携し、山梨が水素燃料電池の産業立地を誇れる地域となれるよう引き続き研究、提供して参ります。

 三つ目は、医療強化型宿泊療養ホテルへの対応です。長崎知事の「自宅療養ゼロ」の方針に従い、本学医学部附属病院は山梨県からの要請に応えて、8月より富士河口湖町と中央市の軽症や無症状の患者向けのホテルに、附属病院の医師看護婦が常駐しケアに当たっています。患者のスマホ入力によって健康観察できる新システム【SHINGEN】も導入し、成果を上げています。

 現在のオミクロン株ですが、感染力が非常に強い。アメリカは一日100万人、欧州でも1日10万人単位で発生している。強い警戒心をもって見ていかなくてはならないと思っています。我々は、3回目のワクチン接種について、システムを整えているので、早めの対応、提供が望ましいと考えます。

以上、大学は本年も全力を尽くして山梨県のために連携・貢献してまいります。

4 アトラクション (ヴァイオリン・ハープ演奏)

演奏者
 マヤ・フレーザーヴァイオリン
   甲斐市出身、山梨英和中卒業。東京芸大講師。やまなし大使
 津野田 圭ハープ
   東京芸大大学院卒

曲目◇ アラベスク第一番、カノン、春の海、武田節、エトピリカ、チャルダッシュほか

5 一本締め  入倉 要 (山梨経済同友会代表幹事) (要旨)

 皆様にはコロナ禍にかかわらずご参加を賜り感謝申し上げます。また、新しい形での互例会の設営運営にあたられた事務局スタッフの皆さんにお礼申し上げます。お蔭様で昨年できなかった、対面でのご挨拶ができ本当に良かったと思いますし、参加してみて改めて感じたのは、従来の形にとらわれず、このようなスタイルによるシフトがごく普通になっていくのであろうと感じました。

 今、すそのの広い自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えていると言われ、生き残るためには古い事業モデルを検証し、経営者がマインドを切り替え、他企業とも手を組んで連携をして新しい価値を生み出すという事例が生まれてきています。

 山梨県の経済団体も数年前から産官学金労言が連携してイノベーション(革新)を創出し地域経済を強くしていこうと取り組んで参りましたけれども、今年2022年はさらに、新しい連携・協働の形(それぞれの強みや技術力を掛け合わせることで、新たな価値を生み出す)といわれている『新結合』の考え方をすすめ、山梨県経済も新結合して、新しい価値を生み出していく、そんな強い地域経済を生み出していく一年になっていければと思います。
 

(文責:事務局)