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代表幹事あいさつ

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2025年 年頭所感(2025.1)

代表幹事 中村和彦(国立大学法人 山梨大学学長)

 

  

    皆様、新年明けましておめでとうございます。

    本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    令和7年の新春を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 

 私は、昨年10月に山梨経済同友会の代表幹事を拝命し、山梨県のさらなる発展に貢献するべく責任を担うこととなりました。このような重要な役割をお引き受けする機会をいただきましたことに、改めて深く感謝申し上げます。

 

 さて、2024年は、山梨経済同友会の皆様をはじめ、経済同友会中央日本地区会議や全国経済同友会代表幹事円卓会議でお会いした有識者の方々、また県内の企業・自治体・金融関連など、多くの皆様との意見交換を通じて、地方国立大学である山梨大学の役割や使命、さらには今後のあるべき姿について改めて深く考える一年となりました。また、産業界・自治体・金融機関・教育機関での講演や会議における発言、山日新聞の意見広告掲載、高等教育関連の雑誌への寄稿といった様々な機会を通じて、山梨大学の現状と課題、地方国立大学としての役割や将来像について発信する場にも恵まれました。

 

 私が特に重視して発信してきたことは、山梨大学が持つシーズ、つまり本学がどのような人材育成を行い、どのような研究に取り組んでいるかを、地域の皆様に理解していただくことの重要性であります。

 

 その上で、地域の方々のニーズを本学がしっかりと受け止め、それに応じてシーズを発展させていくこと、不足している要素を補完していくこと、さらにはさまざまな工夫のもとに新しいシーズを創成していくことが、最も必要であると考えております。

 

 山梨大学は地域の課題解決に主体的に関わり、地域ともに歩む存在でなければならないと実感しており、これが地方国立大学の本来の役割・使命であると強く認識しております。

山梨県唯一の国立大学として、山梨大学が果たすべき役割や、これからのあるべき姿について、今年も引き続き、皆様からご教示とご指導をいただき、その実現に向けて歩んでいきたいと思います。

 どうぞ一層のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。

 

 私は、今年を象徴する漢字として「繋」を選びました。この漢字には、人々が、そして社会が、「つながる」ことの大切さ、さらには新たな未来を創り出すための、結びつきの力の必要性が込められています。

 

    大学は、「知の拠点」として、地域や社会と深く繋がり、共に発展していくことが求められています。その中でも、産業界、行政、金融機関との連携、いわゆる産官学金の協働は極めて重要であります。

 

 企業との共同研究を通じたイノベーションの創出、行政と連携した地域課題への対応、金融機関と協力した地方創成の強化など、これらの取り組みをさらに推進し、山梨大学が地域と世界を繋ぐ大学でありたいと考えています。

 

 私は「繋がる」力は、人と人、組織と組織を結びつけ、相互に影響し合いながら新しい価値を生み出す原動力であると考えております。

今年は、この「繋」をテーマに、さらに多くの出会いと協働を実現し、山梨経済同友会のさらなる発展と地域社会への貢献に全力を尽くしていく所存であります。

 

 結びに、皆様お一人おひとりが、くれぐれも健康にご留意され、新しい年が皆様にとって、より実りのある素晴らしい一年となりますことを心より祈念いたしまして、令和7年の年頭のご挨拶といたします。

 

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。