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(30.3.29)リニア部会「新技術を利用した公共交通の実現」講演会開催

標記につき、ご報告いたします。
リニューアル委員長  田淵幸弘
幹  事  金澤 悟
      リニア部会長  志村浩男
■日 時  平成30年3月29日(木)17:00~18:50
■場 所  甲府冨士屋ホテル 10F

■テーマ 「新技術を利用した公共交通の実現」

■講 師  堤香津雄氏(エクセルギー工学研究所長)

奥 保政氏(川崎重工業技術顧問)
■参加者  山梨経済同友会(20名)

窪田一仁(メイコー取締役)

阿部等(ライトレール社長)

加々美格示(県境南建設事務所次長)
■次 第  (司会:小澤健太郎)
1.あいさつ (入倉要代表幹事)

同友会のリニア部会は、10年来、盆地の中央に止まるリニア新幹線を山梨のために如何に活かしていくか、時の話題やテーマ、論点を変えてこれまで議論や提言をしてきました。9年後にはリニア開業が予定され、いよいよ待ったなしで取り組んでいかなくてはならない思いを持っています。

本日お聞きする新技術については、我々の考え以上のことが実現できるのではないかと、期待をしております。
2.趣旨説明 (志村浩男部会長)

平成37年のリニア開業に向けて、このまま効果的な公共交通インフラ投資をしない場合は、山梨は単なる通過駅・発着便数の低減といったとんでもない事態も危惧されます。部会では、生活面や観光面、少子高齢や人口問題面からみても、先ずはリニア新駅を中心とした二次交通利便性の向上策により乗降利用拡大を図っていく必要があると考えています。

対応策として、甲府駅・新駅間の交通も重要ですが、県内の既存鉄道(身延線、中央線、富士急線)を結ぶ環状・鉄軌道による公共アクセス向上および富士登山電車の実現を提案しています。私たちが代々地域に住み継いでいくためにもこの具現化を考えていきたい。

3.講演会 (要旨)

講演1 「水素電池の未来」~スマート省電力の実現(リニアも)

講師:堤香津雄 氏(エクセルギー工学研究所所長)
(東大大学院化学工学科修了、川崎重工車両カンパニー部長歴任)

 

1.水素利用による省エネ・高付加価値電力インフラ

省エネと化石燃料削減には、大電力、回生電力回収、発電効率向上、再生可能エネルギー利用の考え方がある。これを満たすのが、急速充放電電池およびフローティング電池である。

 

2.水素電池の特徴

①サイクル耐久性(従来の100倍)

~電池は劣化するを解決

②急速充放電(従来の100倍)

~捨てていた電気を回収

③フローティング充電が可能

~電池初、インバーターやBMSが不要

④熱伝達が大きい(従来の百万倍)

~電池の冷却休止が不必要に

 

3.水素の力(水素蓄電池)を利用した日本の生存基盤整備

・エネルギーの安全保障・EVシステムの確立・製鉄コスト削減・医療立国・災害対策・産業用機器・家電

 

4. 提 案

■東電米倉山PV~水素電池MPPT

■JR甲府駅~水素電池BPS(地上蓄電設備)、回生電力回収、シャトルEVバスによる昇仙峡観光

■JRリニア山梨駅~水素電池BPS、回生電力回収、(発進)大電力供給、EVバス

■富士登山LRV~水素電池BPS、富士登山スイモ、EVバス

■自動車~急速充電実証、加速性能向上

■災害対策基地~東南海地震対策、噴火対策、河川氾濫対策

 

講演2 「夢への挑戦~低床電池駆動LRV SWIMOよ富士山を登れ

講師:奥 保政 氏 (川崎重工業技術顧問)
(九州大学動力機械工学科卒、川崎重工車両技術本部長、理事歴任)

低床電池駆動LRV「SWIMO」開発(2005~2008年)

電池駆動システムのメリット

①景観

②省エネ

③架線および軌道メンテ低減

④低減非常事態対応

⑤直通化対応・変電所の増強防止

 

ギガセルの誕生~従来の電池に対して大幅な小型化を達成

ギガセルの特徴

①耐久性

②全域急速充放電・充電時間の短縮

③電池内部冷却

④フローティングが可能

⑤大型化対応構造

⑥地球や人に優しい

ギガセルの鉄道用地上蓄電システムの構築

~力行車両と回生車両の充放電サイクル化

 

コンパクトシティの実現

~交通システムの見直し(自然エネルギーの活用)

都市交通とシステムの見直し

■ 朝夕の自動車の渋滞区間にLRVを投入(大量輸送・定時性)

■LRVの両端駅ではバスに接続(路線バス、オンデマンドバス)

■市内トランジェットモール構築のためLRV導入

(バリアフリー、都市活性化)

■急速充電設備BPS(両端停車場)、電気バスへの充電にも使用

(充電設備への給電は太陽光発電等の自然エネルギーを活用)

 

地方交通とシステムの見直し

■ローカル鉄道の線路を活用しLRTを導入

■電池駆動またはハイブリッド車両導入

■ローカル鉄道を市内路面軌道に接続する(乗り換えなし、バリアフリー)

■ローカル駅には(オンデマンドバス、自家用車)

■BPSは例えば20km毎に設置、

BPSへの給電は太陽光、風力、水力等の自然エネルギーを活用

 

21世紀最大の課題~エネルギー・水・食糧問題(災害時・非常時)

非常時のエネルギ(電気)確保にバッテリ(電池)の活用が重要

 

さらなる温暖化防止とCO2削減に向けて

①気動車(ディーゼル動車)のハイブリッド化(ローカル線)

②ディーゼル機関車のハイブリッド

③バッテリーへの充電用電源として風水、小水力、太陽光、バイオ地熱、回生電力の活用

④バッテリーの高性能化による充電電力量の削減と自然放電性能の向上

⑤フロンガスを廃止して空気サイクルシステムの活用

 

富士山「風林火山」プロジェクトの提案

疾きこと風のごとく

富士山を世界一のスピードで環境対応世界遺産に

徐かなること林のごとく

静寂なる林の中を凛としてLRVとEVバスが進む

③圧倒的パワーで進めること火のごとく

超高性能・高パワーバッテリーで動く

動かざること山のごとし

世界一の環境対応の山であることを維持する

 

四季を通じ、冬季でも5合目までのアクセスが可能。

 

(文責:事務局)

<Photo~講演会の様子>