代表幹事あいさつ
2026年 年頭所感(2026.1)
代表幹事 入倉 要(株式会社イリックス 代表取締役社長)
新年あけましておめでとうございます。
2026年の新春を迎えるにあたり、日頃より山梨経済同友会の活動にご理解とご協力を賜っている会員の皆さまに、心より御礼申し上げます。皆さまの積極的な参加と建設的な議論が、当会の活動を支え、地域経済の未来を形づくる力となっています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年を振り返りますと、歯止めが見えない人口減少、物価の上昇、国際情勢の不透明さなど、企業経営を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続きました。しかしその一方で、県内では製造業の設備投資が堅調に推移し、観光需要の回復やワイン・果樹産業のブランド力向上など、山梨の強みが再評価される動きも確実に広がりました。山梨日日新聞のトップインタビューでも、多くの経営者が「変化を恐れず挑戦する姿勢」を語っており、地域に根付く前向きな企業文化を改めて実感した一年でもありました。
こうした状況を踏まえ、2026年の山梨経済を展望するうえで、私は三つの視点が重要になると考えています。
第一に、人材の確保と育成です。人口減少が続く中で、企業が持続的に成長するためには、多様な人材が活躍できる環境づくりが欠かせません。働きやすさと働きがいを両立させる取り組みを進め、「選ばれる企業」「選ばれる地域」をつくることが求められています。会員企業の皆さまとともに、若者や女性、シニアが活躍できる環境整備を進め、山梨の未来を担う人材を育てていきたいと考えています。
第二に、地域産業の高度化とデジタル化の推進です。製造業の高度化、観光産業の付加価値向上、農業のスマート化など、山梨には大きな伸びしろがあります。特にデジタル技術の活用は、中小企業にこそ大きな可能性をもたらします。他の経済団体や大学、支援機関などとの合同での研究会や実証プロジェクトを通じ、地域全体の生産性向上と競争力強化を図り、山梨の産業構造を次のステージへと押し上げていきたいと考えています。
第三に、広域連携と県外発信の強化です。リニア中央新幹線の開業を見据え、山梨は首都圏・中部圏との結びつきをさらに深める必要があります。企業間連携や観光プロモーション、ワイン・水・自然エネルギーといった山梨ブランドの発信をより戦略的に進め、県外からの投資や人材を呼び込む力を高めていくことが重要です。
山梨経済同友会はこれまでも「地域の未来を自ら創る」ことを使命として活動してきました。今年は特に、若手経営者の育成、産学官連携の強化、地域課題に対する政策提言、企業のサステナビリティ経営の推進などに重点を置き、実効性のある取り組みを進めてまいります。会員の皆さま一人ひとりの知恵と行動が、山梨の未来を切り拓く原動力となります。当会としても、皆さまが学び合い、刺激し合い、共に成長できる場をさらに充実させてまいります。
2026年は、山梨にとって「次の成長ステージへ踏み出す年」になると考えています。変化の大きい時代だからこそ、私たち経済人が前向きな姿勢を示し、地域に活力をもたらす存在でありたいと思います。本年も、会員の皆さまとともに、山梨の未来を創る活動を力強く進めてまいります。皆さまのご健勝とご発展を心より祈念し、新年のご挨拶といたします。